◎皮膚の病気
○食物アレルギー、アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎や気管支喘息などのアレルギー性疾患を起こす原因となる物質をアレルゲンといいます。アレルゲンとしては、ダニやハウスダストなどがもっとも多く、食物アレルギーも重要です。
症状
食物がアレルゲンとなって、アレルギー反応を起こす場合、いろいろな症状を起こすことがあります。アナフィラキシーと呼ばれるショック状態になることがあります。急激にじんましん様の症状があらわれたり、血圧降下、呼吸不全などを起こし、命にかかわることもあります。
薬剤が原因のことも多く、ぞば、かに、えび、ゼラチンなどいろいろな食物でおこることがあります。嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、気管支喘息、せきなどの呼吸器症状、じんましん、アトピー性皮膚炎は、アレルギーによる乾燥肌、湿疹が慢性的に続く状態です。頭痛などを起こす可能性もあります。
原因
原因となる食物は、牛乳、卵が多く、肉類、魚、大豆、小麦なども可能性があります。食品添加物が原因となることもあります。
アトピー性皮膚炎は、アレルギーを基盤とした慢性的な皮膚の炎症で、早い子では生後2〜3ヶ月ごろから乳児湿疹という形で始まります。幼児期から出てくることもあります。
乳児湿疹の中には、乳児期だけでその後は湿疹ができなくなる子もいます。乳児期は、顔、くび、頭や耳の周囲、手足に、紅班や丘疹駕でき、湿った感じになってきます。かゆみが強く、かきむしって皮膚がただれたようになったり、かさぶたがついたり、化膿したりすることもあります。
幼児期以降になると、乾燥肌あるいはアトピー性皮膚といわれるカサカサした皮膚に、丘疹や、かさぶた状の乾いた湿疹ができます。
年長になると、アレルゲンとしてかなりの部分が、ダニ、ハウスダストになりますが、乳幼児では食物アレルゲンが関与することも多いです。