◎皮膚の病気
○食物アレルギー、アトピー性皮膚炎 つづき
治療
アナフィラキシーなど、高度なアレルギー反応を起こした食物は摂取禁止です。
その他の症状に対しては、アレルゲンとなっている食物を除去するかどうかは、重症度とその食物の栄養、成長における重要度との兼ね合いになります。
アトピー性皮膚炎では、生後2〜3年が食物アレルゲンの関与が大きい時期ですが、また、成長にも大切な時期です、むやみに厳格に食事制限をするのはよくありません。
まず、皮膚を清潔に保ち、皮脂をクリームなどで補充し、湿疹部位には抗炎症薬を塗布するなどのスキンケアをおこないます。かゆみどめや抗アレルギー薬の内服も行われます。
ステロイドホルモンは、短期間に使う限り副作用はでにくいので的確に使用することが効果的です。ダニやハウスダストの除去など環境を整備します。
これらの対応でも効果が不十分で、食物アレルギーの関与が大きいと思われるときは食事療法を行います。何種類もの食事を除去することは困難なので、影響が大きいと思われるものだけを除きます。
栄養バランスがくずれないように、栄養指導の下、代替食品などを用いて、タンパク質、ビタミン類などが摂取不足にならないよう注意します。