目によいことで知られるブルーベリー。健康食品も多く販売されています。中には視力が上がったり、老化を防ぐと書いてあるものも。でも本当にそんな効果はあるのでしょうか?
物をはっきりと見るためには、眼の中にある毛様体筋が水晶体(目のレンズ)を調節してピントを合わせる必要があります。ブルーベリーを食べてもその成分は水晶体や毛様体筋には何も影響を与えません。つまり視力回復や老眼予防の効果は、残念ながら期待できないようです。
じゃあ、目によいというのはすべてうそかというとそうでもないみたいです。年をとったり目が疲れてくると、網膜に映った情報を電気信号に変換して脳に伝える力が落ちてきます。
そんなときに、ブルーベリーに含まれる成分・アントシアニンは、電気信号を作るたんぱく質・ロドプシンの合成を助けてくれるのです。パソコンなどで目を酷使している人や、年を取って目が疲れやすくなっている方には、ある程度効果が期待できるそうです。
また、暗闇の中での目の反射の確かに速くなるそうです。そもそもこの情報は、第二次世界大戦中、イギリス軍のパイロットがブルーベリージャムをパンに塗って食べると、薄明かりの中でも目がよく見えるんだといったことが発端といわれています。それがいつの間にか、視力もよくなるとか、老化予防にまで拡大解釈されるようになったようです。