O脚矯正と体
スポーツジムのインストラクターのような『専門家』も口をそろえて『20分以上運動しないと脂肪が燃焼しない』といい続けてきました。このうわさの根拠が、その世界では有名なフォックスのグラフ。運動時に使われる糖と脂肪の割合を、時間を追って調べたものです。
そのグラフから、連続30分の運動一回と、10分の運動を3回行った場合では、前者のほうが圧倒的に脂肪燃焼しそうですが、グラフを元に計算してみると両者の差は脂肪に換算して、1日あたりわずか0.4g。一年間で150gの差しか生まれないのです。
では効率のよい脂肪燃焼の運動は、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動に対して、筋肉トレーニングは無酸素運動といえます。本格的な筋トレ30分と、軽いジョギング30分では、筋トレ230キロカロリーに対して、軽いジョギングは345キロカロリー。なんと、1.5倍の差で、軽いジョギングのほうが、カロリー消費が大きいのです。
筋トレで、筋肉量が増えると何もしていないときに消費される基礎代謝があがることになります。ただし、筋トレはやっただけ基礎代謝があがり続けるわけではなく、その効果は、期待するほどではありません。それに、続けるには強い意志が必要です。
というわけで、あくまでも基本は有酸素運動。ウォーキングや自転車、水泳などもお勧めです。
脂肪はまったく運動をしていないときにもエネルギーとしてつかわれることがわかっています。少しでも効率よく、と考えますが。
それよりももっと大切なのは、運動をするかしないか、そして、運動を習慣として続けるかどうかです。
少しでも運動をすると血糖値も上がりにくい体に変化するわけです。
これまで20分以上の運動を続けるのは大変!と思っていた方も、こまめに体を動かす習慣をとるようにしましょう。