どんな病気か?
股関節のおこる変形性関節症です。
先天性股関節脱臼の治療を受けた人におこることもありますが、股関節に生まれつきちょっとした欠点のある人にもおこおる事が多いようです。
症状
子どものころも青年期も、普通の人と同じようにスポーツでもなんでのでき、ちょっと股関節が痛むこともありますが、すぐ治ります。しかし、三十歳代後半になったころに、ちょっと股関節の具合がおかしいことにきずきます。それでも痛みはたいした事はなく、少し休むとすぐにおさまります。
しかし、痛みがたいしたことがないために、たいていの人は手術を受けておくことが大切で、放置しておくと、四十歳代後半や五十歳代になってから、いつの痛むようになり、は行になります。このころには、関節軟骨はすり減って消失しています。
治療
手術を勧められた時期であれば、骨を切りまげて関節を安定させる臼蓋形成術という手術によって、関節を作り直します。
変形がかなり進行した場合は、長距離を歩かない、長時間たたない、重いものを持たないなどの日常生活の注意を守ることが大切です。股関節に負担をかけない為にも、杖を用いるのもよいことです。
消炎鎮痛剤の内服のほか、痛みが特に強いときは、副腎皮質ホルモン剤を股関節に注入する場合もあるそうです。
また、関節の自然治癒力を最大限に利用し、何とか関節に痛みが起こらないようにする手術もあります。
さらに進行してしまった場合は、人工関節に取り替える手術がおこなわれます。ただし、人工のものですから、何十年も使用に耐えるものではなく、使用期間は十年から十五年ていどとなってしまいます。そのため、手術の対象はある程度年齢のいっている方になります。