全身の骨に変化を起こすホルモンの病気
全身の骨に変化をおこすホルモンの病気に副甲状腺(上皮小体)機能亢進症があります。
副甲状腺は、首の前面にある甲状腺の後ろに隠れるように存在している麦粒大の四個の内分泌腺で、血液中のカルシウムの量を調整する副甲状腺ホルモンを分泌しています。
この副甲状腺に、肥大が起こったり、腫瘍ができたりするために、ホルモンの分泌が過剰になるのが副甲状腺機能亢進症で、骨からカルシウムが抜け出手しまう為に、関節リュウマチに似た骨や関節の痛み、脊柱や骨盤の変形、肋骨や四肢の骨の骨折などの骨の変化がおこってきます。
骨から抜け出たカルシウムは血液中にたまり、血液にカルシウムの量が増えてきて、その結果、消化器、泌尿器、神経にさまざまの異常がおこってきます。
肥大したり、腫瘍ができたりしている副甲状腺を摘出すると、骨格系を含めたさまざまな異常は治るということです。