どんな病気か
骨の一部が膨らんで盛り上がり、骨性の硬い腫瘤を形成する腫瘍で、骨にできる腫瘍の中では、良性、悪性を通じて最も発生頻度が高いものです。原因は不明です。
一個の骨に発生する単発性のものと多数の骨に発生する多発性のものとがあり、多発性の場合は、血のつながっている家族の中にも同じ腫瘍をもつ人がいたり、伝染したリする事があります。
若い人に発生することが多く、10歳代の発生がもっとも多いものです。発生する部位は、主に関節近くの骨で、単発性の場合は、脛骨の上端(膝のすぐした)のない側によく発生します。
この腫瘍は、腫瘤の頂上部に軟骨帽と呼ばれる軟骨組織を有していますが、この軟骨組織は、健康な骨の発育層である骨端軟骨に類似した構造をしています。したがって、身体の発育が停止する年齢に達すると腫瘍の発育も停止します。