どんな病気か
主に手足の小管骨や中手骨、中足骨などに生じる良性腫瘍で、骨の腫瘍では骨軟骨腫に次いで多く見られる病気です。
発生は、10〜40歳代のどの年齢層にもみられますが、胴体に近い部位に発生したものは、50〜60歳代になってから、悪性腫瘍に変化することもあります。一個の骨に生じる単発性のものと、多数の骨に生じる多発性のものとがあります。
症状
腫瘍が小さいうちは自覚症状がなく、バレーボールや野球などでの突き指や捻挫をきっかけに発見されることもあります。
しかし、腫瘍が大きくなり、骨皮質が膨らんで盛り上ってくると、皮膚の上から硬い腫瘤をふれるようになります。
多くはX線検査で診断できます。
治療
腫瘍組織をとり、空洞になった骨の部分に骨移植をおこないます。いしょくする骨は、本人のものが最も良いのです。ごくまれに再発することもあります。