低カリウム血性周期性四肢まひ
最も多い型で、男性に多く、年齢的には20〜40歳代によくみられます。日本では、甲状腺機能亢進症に伴って起こる場合が多いようです。運動のあと安静にしているときや、睡眠中、明け方に発作を起こすことが多く、腕と足の脱力がひどくて動けなくなり、全身に麻痺が広がります。血液中のカリウムが減りすぎると、心臓にも影響して不整脈や心停止をおこしたりするので、注意が必要です。
発作の誘引としては、前日の過食、特に糖質のとりすぎが考えられ、酒の飲みすぎ、激しい運動、精神的ストレスなども誘引になるとされています。
なお、副腎や腎臓の病気で、血中のカリウムが減少するために一時的に四肢麻痺をきたすことがありますが、これは症候性周期性四肢まひとよばれています。