どんな病気か
副甲状腺の働きが活発になりすぎて、副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてくる状態をいいます。カルシウム代謝が必要以上に促進されるために、血液中のカルシウム濃度が高くなって、リンの濃度が低くなります。
血液中のカルシウム濃度が高くなると、腎臓の尿細管での再吸収能力が追いつかなくなって、多量のカルシウムが尿中に排出されてしまい、このカルシウムが尿路で固まって尿路結石になったり、カルシウムが腎臓の子宮体や尿細管に沈着して腎石灰沈着症をおこしたりします。
又、必要以上に骨からカルシウムが抜けてしまうために、骨がもろくなる骨粗しょう症がおこり、歯にも同じ現象が現れてきます。そのほか、カルシウムの刺激によって、胃・十二指腸潰瘍や膵炎がおこったりもします。