気道とは空気の通り道のことで、この通り道が確保されないと酸素が体の中に入っていきません。後に続く心臓マッサージなどは、気道が確保されて始めて有効にはたらきます。心肺蘇生法のなかでもっとも大切なもの、それが「気道確保」です。
●気道確保は「頭上げて・あご上げて」
助けを呼んだら、まず傷病者の気道を確保します。片方の手を倒れている人のおでこに当て、頭を軽くそらせます。もう一方の手の人差し指と中指であご先を上に持ち上げます。この方法が「頭部後屈・あご先拳上法」
と覚えてください。これにより舌がのどの奥に落ち込んでしまう(舌根沈下)を防ぐことができ、空気が通るようになります。