●呼吸確認は「見て・聞いて・感じて」
気道が確保されたら、息をしているかどうか確認します。確認方法は、倒れている人の胸が上がっているかどうかを「見て」、倒れている人の口元に自分の耳を近づけて呼吸音を「聞いて」、さらに相手の吐息を自分の頬で「感じて」下さい。
確認には10秒以上かけないことが大切です。胸の動きがなく、吐息を感じないときは「呼吸がない」と判断します。呼吸がないと思ったら、直ちに人工呼吸を開始します。
●人工呼吸は二回が目安
通常、人工呼吸は口対口で行います。先ほどの気道確保の姿勢のまま、まず、おでこを押さえている手の親指と人差し指で相手の鼻をつまんで穴をふさいでください。次に大きく息を吸い込んでから自分の口を相手の口に当て、くうきがもれないようにゆっくりと息を吹き込んでいきます。このとき、横目で胸を見て、軽く持ち上がる程度に約2秒かけて息を入れましょう。
口を離すと、自然に相手の胸が下がり、息が吐き出されます。これを二回繰り返します。