●心臓マッサージは15回
循環のサインがなければ心臓が動いていません。直ちに心臓マッサージをします。
心臓を押す場所は、肋骨の下半分(乳頭を結んだ線の真ん中)です。剣状突起の圧迫は避けましょう。傷病者の肋骨の一番下から自分の人差し指と中指の二本を移動させていくと、中指を目印に、反対の手を胸骨に当て、剣状突起を探っていた手を上に添えて胸骨を押します。このとき、肋骨を折らない程度の強さで胸の厚さの3分の1程度まで押します。押す回数は15回が目安です。速さは一分間に100回程度です(成人の場合)。
・気おつけること
心臓マッサージのとき剣状突起の圧迫は避けるようにします。剣状突起を押してしまうと、おれた剣状突起が肝臓や心臓に刺さってしまう恐れがあるからです。
また、心臓マッサージは固い板の上でするようにします。柔らかい布団の上では効果が半減します。体の下に固い板を敷きこむか、人手があれば床におろしてから取り掛かりましょう。