●人工呼吸と心臓マッサージを交互に
意識がなく、呼吸をしていない、さらに循環のサインもなければ、「心臓マッサージ15回」「人工呼吸二回」の心肺蘇生法を交互に繰り返します。
そして救急隊が到着するまで、時々傷病者のようすを観察しながら行ってください。
心肺蘇生法では決してあきらめないことが肝心です。通常心臓が止まって4分以上たつと脳が死んでしまいます。救急隊が到着するのは全国平均で約6分。つまり救急隊が着てからでは遅いのです。
目の前で倒れた人を、何もせずそのまま見ているだけでは、命のの連鎖は途切れてしまいます。しかし、勇気を持って手をさしのべ、救急隊に救命の連鎖を引き継ぐことが大切です。
・気をつけること
心臓マッサージと人工呼吸を4サイクル(約一分)繰り返したあと、一度蘇生法を中断して、循環のサインを確認します。
もし循環のサインがあれば、心臓マッサージを中断して、呼吸があるかどうか調べます(見て・聞いて・感じて)。呼吸がなければ口対口人工呼吸を5秒に一回程度続け、救急隊の到着を待ちましょう。
また、心肺蘇生法を続けていると、だんだんと心臓を押す位置がずれてきたり、気道確保の姿勢がくずれてきたりすることがります。毎回位置の確認をしながら蘇生法を続けることが大切です。