○簡単なけがの場合
日常経験する小さなけがでも、しっかり止血することが大切です。
・打撲傷
軽い打撲では、患部を厚手の弾力性包帯で巻き、心臓より高くして冷やします。
・切り傷
傷を水道水などの流水で洗い流し、きれいにします。出血がひどいときには洗浄しません。
その後、消毒し、ガーゼやハンカチでおおい、その上から少し強めに包帯やタオルを巻きます。
止血できないときや傷が深いとき、汚れた刃物で切ったときは、応急処置をしたあと医師の診察を受けます。
・すり傷
体育館などの床、道路などで怪我をしたときは、糸くずや砂、ごみを水道水で洗い流し、消毒をします。傷に厚めに軟骨を塗り滅菌ガーゼをあて、包帯をやや強めに巻きます。
すり傷は、床などの接触綿と体重で皮膚の中の部分(皮下組織)が押しつぶされるために、腫れあがる事があります。包帯を強めに巻くと、痛みと腫れが軽くなります。
傷に砂やアスファルト片が入り込み、水道水で洗い流すことができない場合は、病院でとってもらいましょう。小さな異物が皮下に残ったりした場合、傷が治ってから変色などが残ることがあります。
・気をつけること
以前は傷口を乾かすことがよいといわれてきましたが、必ずしもそうではありません。傷の治りが遅くなるからです。軟膏などで傷面の湿潤性をある程度保つことが、傷を早く治すことにつながります。