○脱臼
関節がはずれたのが脱臼です。関節が痛い、よいほうの関節と比較して変形している、動かせない、動かすとガクンとバネのように動く、などが診られます。バネのような動きは正常の位置に戻そうとしても戻すことができないからです。また脱臼と骨折が同時に起こっていることがあります。
できるかぎり早くもとに戻すのが大切で、長くても八時間以内です。放置すると整復が難しくなります。また整復できたとしても、関節表面の軟骨が徐々に変化し、将来、関節の痛みの原因となります。整復した後の固定期間も重要で、一定の期間固定しないと習慣性脱臼となります。
○つき指
ボールなどが指に当たり、通常より指が反ったり曲がったりし、指関節が捻挫した状態です。強い衝撃では捻挫だけでなく骨の一部がはがれるはく離骨折や脱臼を起こします。つき指は絶対に指をひっぱらないことです。応急処置はRICEで行います。包帯を巻き、その上から冷やします。