交通事故負傷者数は100万人をこえています。残念ながら交通事故はもっとも身近な外傷といえます。
そして、交通事故を起こしたり、または、交通事故に遭遇したときは、すぐに負傷者への応急手当を行い、少しでも悲惨な結果を回避する必要があります。
◎負傷者の救助と応急手当が最優先
交通事故は、交通量が多く、複雑な状況下で発生することが多いので、事故現場には予期せぬ危険が潜んでいます。このため、負傷者をすみやかに救助するとともに、救助者自身の安全を確保し、応急手当を安全に行える場所を確保する必要があります。
1道路外の空き地、広場、駐車場など車の通行が少なく、救急車との連絡が容易な場所。
2交差点、坂道、カーブ、中央分離帯わきは避ける。
3夜間は証明のある場所を選ぶ
負傷者の移動については、可能なかぎり多くの人数でやさしく運びます。交通事故では首の骨やくびの脊髄が損傷されていることが多く、頭部や頸部がぐらぐらしないよう両手でしっかりと固定しながら移動させます。そして、意識の有無、呼吸や脈拍の有無をチェックし、必要な応急手当(心肺蘇生法、止血法、意識が内場合の回復体位)をはじめます。
◎救急車到着時の対応
救急車が近づいてきたら、可能なかぎり誘導、案内を行いましょう。そして、救急隊員にわかる範囲で情報を伝えます。
1負傷者の容態・・・意識、呼吸、脈拍、出血、骨折など
2事故発生時の状況
3実施した応急手当の内容
4その他、目撃情報