地震と津波は突然に襲い、瞬時にして住居を、生活を、そしてライフラインを破壊してしまいます。
また、大地震では火災の発生、衛生状況の悪化など二次災害も発生し、広範囲かつ長期間にわたり深刻な被害をもたらします。日ごろから大地震に備えた準備をおこなっておきましょう。
◎地震への対応
地震発生時に身を守る方法は次のとおりです。まずは火を消して、ガスの元栓を閉め火災発生を予防します。次に、ヘルメットやクッションなどで頭部を保護しておきましょう。
○屋内にいた場合
家屋の耐震性が低いと、家屋の倒壊による怪我、最悪の場合は圧死してしまいます。のこため家屋の耐震性が重要です。家具の転倒防止や落下物防止対策も大切です。
地震によって家屋が倒壊する危険性は一階が最も多く、二階以上にいる人はあわてて一階に降りてきてはいけません。一階にいた場合は、太い柱や丈夫そうな家具のそばで様子を見ましょう。あわてて外に飛び出すと、かわらやガラスの破片などの落下物で怪我をしやすいでしょう。
○屋外にいた場合
屋外でのけがで最も多いのは、ガラス片、かわら、外壁タイル、看板などの落下物による受傷です。屋外で地震に合ったときは、かばん、バックなどで頭部を保護し、大きな街路樹の下や、公園などに非難しましょう。
○車内にいた場合
自動車を運転中に地震を感じたら、ブレーキをゆっくり踏んで道路左側に静かに停車します。列車や地下鉄に乗っていたときは、係員の指示に従ってください。パニックにならないようにすることが大切です。
◎火災、爆発、テロへの対応
火災や爆発事故では、火災や熱風によるやけど、一酸化炭素などの有害ガスによる中毒、爆風で飛来してきたものによる怪我や打撲傷、骨折、内臓破裂に注意します。
やけどをしたときは、まず安全な場所に移動し、水でぬらしたタオルをやけどに当て、病院で診察を受けましょう。火災や爆発事故でのやけどで恐ろしいのは、顔面熱傷や気道(空気が通る口腔、咽頭、喉頭、気管、気管支)熱傷です。これらの熱傷は受傷後は症状がなく、数時間してから著明な症状を示すことがよくあります。特に気道熱傷は、喉頭や気管、気管支壁がむくみ、呼吸ができなくなる可能性が高く、大変危険です。気道熱傷が疑われる場合はすみやかに病院で診てもらいましょう。
テロにあったときはいち早く安全な場所に移動し、自分や周囲の人々の障害に応じた手当てが必要です。