意識障害、頭痛、胸痛、腹痛のほか、次のような症状のある場合は、早く診察を受けましょう。
○大量の喀血(肺がん、肺結核など)、吐血(胃潰瘍、胃がん、肝硬変など)、下血(流産、前置胎盤など)、血尿(腎結石や泌尿器のガン)、外傷の大出血や、なかなか止まらない鼻出血(紫斑病)など、大出血の場合。
○高熱が38−40度にもおよび、朝は多少下がりますが、午後に上昇するか、一日中持続し、なかなか解熱しない場合(感染性心内膜炎、肺炎、胆のう炎、腎盂炎や敗血症)。
○全身のけいれんがある場合。
◎乳幼児や高齢者の場合の特殊性
乳幼児や高齢者は抵抗力が弱いので、これらの症状の早期発見と早めの処置が必要になります。
どちらの場合にも、これらの症状が思わぬ重病の始まりとなることがあるので注意します。
ことに乳幼児は苦しみを表現できず、不機嫌や泣くだけのことがあります。高齢者は見かけ上の症状が軽く、典型的な症状がなく、なんとなく元気がないとか、食欲がなくなり、重病になることがあります。