病気のために感じるだるさは、しばしば熱やむくみと一緒に起こります。今までは同じことをしてもだるさを感じなかった程度のことでだるさを感じるのは異常で、病気の始まりの可能性があります。
熱がでるときは、一般にだるさを感じることが多く、寒気も感じます。はしか、風疹、インフルエンザ、急性ヘントウ炎、肺炎、腸チフス、腎盂腎炎、感染性心内膜炎、胸膜炎、気管支炎などです。
特にだるさが特徴的といわれるものは、肝炎や腎炎の始まり、貧血、糖尿病などです。肺結核などの結核も、かつてはだるさを感じる病気の代表でしたが、今では少なくなりました。
熱のある場合はたいてい早い処置を必要とします。
熱のない場合は、慢性の病気が多く、むくみをともなうことがあります。むくみをともなう場合は、主臓器である心臓、肝臓あるいは腎臓の働きが低下していることが多く、それぞれ病気がある程度進行していることが多いようです。貧血やガン、白血病の初期症状のことがあります。
糖尿病も、だるさを訴える代表的な病気で、低血糖、甲状腺機能低下症(粘液水腫)や慢性副腎機能低下症なども、だるさがおもな症状になります。
低血圧では、立ちくらみやだるさを主症状とします。高血圧や心不全などで利尿剤を服用していると、血液中のカリウムイオンやナトリウムイオンが体から失われ極端にだるくなることがあります。