急に、一時的に気が遠くなることを失神、意識が完全になくなって、読んでも痛みの刺激を与えても反応しない状態を昏睡、意識は低下しているが、少しは反応する状態を意識混濁といいます。
どの状態も早く診察を受ける必要があります。このとき大切になるのが、意識障害の程度がどのくらいなのかをきちんと報告することです。
また、どのような状態で、気を失ったのか、めまいを感じたが非常に重要になります。本人は意識が戻った後も、どのような状態で気が遠くなったり、気を失ったりしたのかをほとんどの場合覚えていませんので、目撃したまわりの人の話が診断の決める要素にもなってきます。
けいれんを伴う失神であれば、てんかんの可能性が高くなります。動悸を感じて、めまいや失神をおこしたのであれば、頻脈症や除脈など不整脈によると考えられます。
失神・めまいの大半は、脳循環不全か、低酸素血症によっておこります。この脳循環不全によるめまいは、回転性いわゆるグルグル回るようなめまいではなく、フーとまたはフワーッと感じるようなめまいです。
失神の原因として一番多いのは、脳貧血で、炎天下にたっていて日射病で倒れるのはこの状態です。血液が下半身にたまり、血圧が下がって頭の血の循環が悪くなり、意識がなくなります。
病気としては、アダムス・ストークス症候群やファロー四徴の低酸素発作、一過性脳虚血発作、てんかん、起立性調節障害、心臓神経症、外傷による脳震盪などがあります。
また、疲労が慢性的に蓄積したり、血液中の電解質のバランスがくずれたときなどにも失神することがあります。
このほか、排尿後、スーッと気が抜けて起きる排尿失神や、激しいせきをしたあとに起こるせき失神などもあります。
