胸でドキドキ脈打つのを感じることを動悸といいますが、心臓はふつうに打っているのに神経質になってドキンドキンと感じることと、心臓が強く打ったり、速く打ったり、不規則に打ったりするのをかんじる場合があります。
心臓の打ち方は速くも強くもないのに、静かにしているときや、夜、床に入ってから眠れないときなどに、ドキドキ感じ、耳でも脈を感じるような場合は、一般的に何でもありません。
これがあまり気になる人は、心臓神経症、あるいは更年期障害ですが、動くとよけいひどくなるのは、心臓や肺の病気が多く、検査が必要です。太くなった動脈の脈がふれる大動脈瘤なども動悸を感じます。
緊張しているとき、驚いたとき、興奮したとき、高い山に登ったときなどは、動悸が激しくなります。心臓や肺に病気がある人ではよけいに強く感じます。
心臓病(拡張型心筋症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、心内膜炎、心臓弁膜症、先天性心疾患など)のほかに、バセドウ病、貧血や慢性気管支炎、肺線維症、肺気腫などの肺の病気があります。
心臓の病気の場合は、動機のあるとき、心臓の打ち方が強かったり速くなるだけでなく、不規則だったり極端に遅くなることが多く、脈の数が大人で120以上に増えることはまれではありません。
心臓の病気が不整脈だけ(絶対性不整脈や発作性頻拍症)の場合もあり、時々脈が抜けるような場合には無害性のもの(散発性期外収縮)もあります。