通常脈を手首の動脈で診ますが、はっきりしない場合はくびや股関節の太い動脈をみます。自分で調べる場合は首の動脈を軽くおさえてみてください。
激しく運動したとき、緊張したとき、驚いたとき、熱い湯に入ったとき、食事を取ったときなど、脈拍の数は増えますが、間もなく元に戻ります。安静時の脈拍数は大人で70くらいです。
年をとるにしたがって脈は少なくなります。スポーツマンの場合も静かにしているときは脈が比較的少なくなります。
◎脈の数が多い(速い)
ふつう熱がでると脈の数も増えます。
呼吸器や心臓の病気、急性の感染症のとき、特に見られます。
熱がほとんどなくても、心臓に異常のあるときは脈の数が増えます。心筋疾患、心臓弁膜症、心筋梗塞などのときです。成人で毎分100以上を頻脈といいます。出血、貧血でも脈が増えます。
◎脈の数が少ない(遅い)
不整脈のうち、心臓ブロック、洞不全症候群は脈が少なくなります。毎分50以下を除脈といい、ひどい痛みや嘔吐のときも脈が少なくなることがあります。
◎脈が乱れる(不規則になる)
心筋梗塞、心筋症、心臓弁膜症などの心臓病では、心房細動、心房粗動、期外収縮などの不整脈を合併しやすく、脈が乱れることがあります。高熱や重病の場合、心臓が弱ると、脈が途切れる結滞を起こしたり、不規則になったりすることがあります。高熱や重病の場合、心臓が弱ると、脈がとぎれる結滞を起こしたり、不規則になったりすることがあります。飲酒、コーヒー、喫煙でも起こりますが、心臓の悪くない人では危険のないことが多いです。