頭痛を起こすおもな病気には、内科の病気が最も多く、ついで目の病気、鼻の病気、耳の病気、歯と口とあごの病気、脳・神経の病気、婦人病などです。
◎軽い発熱をともなう
急性で一時的に起こる頭痛の原因で一番多いのは、かぜです。ただのかぜではなくインフルエンザとなると、筋肉・関節痛をともなう高熱が出ます。そのほかの熱が出る病気もよく頭痛をともないます。
◎高熱と意識のくもりを伴う
脳炎、髄膜炎など脳の病気ではしばしば意識がくもります。
◎激しい頭痛、比較的軽い頭痛
脳の血管に急激な変化、例えば脳卒中で出血が起こると、激しい頭全体の頭痛がし、ついで意識を失うこともあります(くも膜下出血、脳出血)。片頭痛も頭蓋内の血流量が急に変化するものと考えられています。脳梗塞、低血圧などでも軽い頭痛を感じることがあります。
◎顔面または側頭部痛
三叉神経痛では、突然刺すような痛みが顔面片側におこります。三叉神経の帯状疱疹は片方のひたい、目や口のまわりに痛みがあり、数日して水疱を伴う発疹が出現します。肩こりなどと同様、首から後頭部にかけて、凝った痛みのおこる緊張型頭痛があります。頭痛の多くがこのタイプです。
◎目、耳、鼻、歯などの病気に伴う
緑内障、副鼻腔炎(蓄膿症)では前頭部から目、鼻の奥に痛みを感じます。中耳炎では側頭部、耳の周りに痛みがおこります。虫歯のときにも頭痛を伴います。