◎炎症
手足、あるいは四肢の痛みは、単純な皮下組織の炎症、蜂巣炎、爪周囲炎、静脈やリンパ管の炎症、腱鞘炎、骨髄炎が多いものです。手足に炎症がある場合、手足の付け根のリンパ節が腫れ、おさえると痛いことが多くなります。痛風は手や足指に尿酸がたまって炎症を起こし、痛みが激しい病気です。特に男性におこりやすく、第1指の関節の発赤、腫脹、熱感などで始まることが多いものです。
◎外傷
打撲、捻挫、骨折、脱臼のほか、腱断裂のような外傷が有れば痛みます。筋肉痛、つき指は、日常しばしばおこります。
◎骨の痛み
炎症や外傷ではなく、骨の腫瘍でも痛みます。骨にはガンの転移が起こり、ちょっとした原因で骨折もしやすくなります。慢性では、膝部脛骨前面のオスグッド・シュラッテル病でもおこります。
◎関節の痛み
関節の痛みが急に起こることがあります。化膿性関節炎で細菌感染によることが多く、子供ではリウマチ熱の部分的症状として発生することもあります。前者は、一つの関節をおかすことが多く、リウマチ熱では、多くの関節が同時に腫れて痛み、全身の発熱が著明です。
慢性の関節の痛みは関節リウマチに多く、指、ひじ、ひざなどがはれて痛みます。複数の関節が痛み、朝起きたときに手がこわばるのが特徴です。変形性関節症も起こりやすく、膝関節に多発します。