◎足背部滑液包炎
足背にはれが生じ、触れると中に液体がたまっているように感じられる場合には滑液包炎の可能性があります。滑液包炎は足部の皮膚のすぐ下にある滑液包と呼ばれる組織に炎症が起こるために生じるもので、ほとんどの場合、内部には血液の混じった浸出液がたまっています。押して痛みがある場合、痛みがそれほどない場合のいずれもあります。
時間の経過とともに自然になくなることがほとんどです。
◎第五中足骨骨折
足部を強く内側にひねった場合、外くるぶしのした、足部の一番外側にある第五中足骨と呼ばれる骨の、いちばんうしろの部分が骨折を起こすことがあります。けがのしかたが足首の捻挫と同じなので、足関節の捻挫と間違えられることがありますが、押していちばん痛みのある部位(圧痛点)を丁寧にさぐればわかります。骨折が疑われたときはレントゲン写真により骨折の有無と骨折部のずれの程度を診ることができます。たいていの場合ギプス固定で治りますが、骨折部が大きくずれている場合などは手術療法がおこなわれることもあります。