◎脊柱側わん症
背骨が側方にわん曲変形するものを脊柱側わん症と呼びます。思春期の女性に多くみられ、原因が不明のものを特発性側わん症といいます。ほかにも先天的な背骨の変形により側わんをきたす先天性側わん症、まひに伴う側わん症などがあります。
特発性側わん症では思春期に見られるもののほか、乳幼児期に発症するもの、学童期に発症するもの、思春期に発症するものがありますが、発症時期が早いものの中には変形が進行するものがあり、注意が必要です。
レントゲン検査で側わんの程度を定期的に計測し、変形の進行の程度を調べます。変形が中程度の場合には装具治療がおこなわれます。原則として終日装着しますが、経過により夜間のみの装着とすることもあります。変形が強い場合には手術で背骨の変形を矯正して固定します。側わん症そのものは背骨の変形ですから、痛みやまひの原因となることはありませんから、軽い場合であれば心配する必要はありません。