◎アトピー性皮膚炎
○小児のアトピー性皮膚炎
小児でも、乳幼児と幼少児で皮膚炎症状が違います。
乳幼児では、ジクジクすることも良くあります。頭では黄白色の厚いふけのようなものが見られます。時に、くび、胸から全身に広がります。体の皮膚の乾燥感をみることもあります。かゆみがあります。乳幼児期に自然に治ってしまう場合と、そのあと幼小児期の型に移行する場合があります。
幼小児期のアトピー性皮膚炎は、乳幼児期から引き続いておこる場合と、乳幼児期の症状がおさまった後しばらくして出てくる場合があります。一部はブツブツ、ジメジメしますが、全体としては乾燥した皮膚炎です。
全身の皮膚も乾燥気味で、少しザラザラした感じになることもあります。ひじやひざの裏、手、足などに皮膚が厚くなって表面が粗くなった状態がおこります。幼小児期には耳切れを起こすこともあります。かゆみが強く、引っかき傷をつくることもしばしばです。成長につれてよくなることが多いのですが、一部の人は成人型アトピー性皮膚炎に移行します。