◎凍傷(しもやけ)
冬のはじめ、10月末ごろから多くなります。手足が冬になると紫紅色になり、冷たくなる人に多くできます。
しもやけには、紫紅色にはれあがって、たるがきのような形になっているものと、赤いまるい、皮膚面から扁平に高まった発疹との二つがあって、前者は子供に、後者は大人に多い傾向です。かゆみが強く、特による、寝床に入ってからひどくなります。なかには、くずれて潰瘍となり、また水ぶくれをつくって、内部に出血しているものもあります。
手足に多いのですが、耳、鼻など、体の末端の部分にもよくできます。
しもやけの原因は、寒さのために血液循環が悪くなるからです。しもやけのできやすい体質の人では、10度の気温ですでに皮膚の血液循環に変化があらわれ、しもやけが起こることになります。このため、しもやけは極寒とは限らず、すでに10月末ごろから始まるわけです。
しかも、湿気が多い地方では、乾いた地方に比べて皮膚に寒さが作用する時間が長く、しもやけが起こりやすくなります。
予防として血液循環をよくすることが第一です。
手足のマッサージを毎日することが大切です。日中でも機会があるごとによくマッサージをしましょう。