○リウマチとは
リウマチという言葉は、ギリシャ語の流れという意味の言葉に由来しています。昔は、体の中の液体が関節のすき間などに入って痛みを起こし病気になると考えられていました。最初にリウマチという名前がつけられた病気はリウマチ熱と考えられます。そして、その後関節リウマチがリウマチ熱と非常に似ていることから、実際には、リウマチ様関節炎と呼ばれたのです。一方、筋肉や骨、関節に痛みとこわばりがみられる病気はリウマチ性疾患という大きな枠に含められます。関節リウマチを含む膠原病はいずれもこのような症状が見られますので、リウマチ性疾患の中に膠原病に含まれるすべての病気が含まれます。
○膠原病とは
膠原病はひとつの病気でなく、いくつかの病気を総称したものです。すなわち、膠原病に含まれる病気にはいくつかの共通性がみられるのです。
そのひとつは、関節や筋肉に痛みやこわばりがみられることで、このような症状をみる病気はリウマチ性疾患という範疇にふくまれます。もうひとつは、身体の結合組織というところに炎症性の病変が見られ、このような病変をみる病気は結合組織疾患という範疇に含まれます。もうひとつは、自分の組織や成分に対して異常な免疫反応がみられ、このような免疫反応をみる病気は自己免疫疾患という範疇にふくまれます。
そのほか、遺伝病ではないこと、感染症ではないこと、副腎皮質ステロイド薬が効くこと、抗生物質が効かないこと、が共通点としてあげられます。
現在膠原病には、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、全身性硬化症(強皮症)、多発性筋炎、皮膚筋炎、結節性多発動脈炎などのびょうきがふくまれます。