○便秘
排便には個人差があります。二日に一回でも元気で問題がなければ、便秘とは言いません。排便がなくて腹部がはっていたり、不快感があったり、排便時に肛門が切れたりするようなら、治療の必要があるでしょう。
乳児では頑固な便秘は腸の病気であることもあります。離乳食開始後に便秘になるのは、離乳食が早すぎることが原因の事もあります。乳児以降の場合には、食事習慣を見直すことで改善することがあります。体の動きが不自由なために便秘になることもあります。
○腹痛
原因は年齢によってもさまざまです。胃腸炎、虫垂炎、腸重積、便秘などの消化管疾患から心因性までさまざまです。小児の腹痛は緊急を要する疾患であることも多いために、鎮痛薬は使用せず、原因を探ることが優先します。子供の虫垂炎、腸重積は典型的な症状を示さないで、いったん症状がおさまることがあるので、胃腸炎といわれて帰宅した場合も注意が必要です。繰り返し腹痛を訴える幼児期以降には、それ以外の症状がなければ、ストレスによるものもあり、さするだけで消失することもあります。学童期には潰瘍性大腸炎、胃潰瘍などの病気もあるので受診が必要です。
○おなかがふくらんでいる
これは乳幼児期に多い訴えです。なんでもないこともありますが、腹腔内に主要があることもあります。
○発疹
小児期には発熱を伴う発疹性感染症が多数あります。また、薬疹、湿疹、アトピー性皮膚炎など原因もさまざまです。発熱を伴うときには診察が必要です。元気で発疹だけのときは、様子を見て大丈夫でしょう。繰り返すときには、アレルギーの事もあります。