○せき
咽頭炎、気管支炎などの呼吸器感染症のほかに、気道異物、ぜんそくなどがあります。感染症によるせきは、小児では咳止めよりも、去たん薬が適しています。
○喘息
生まれたときからゼイゼイした呼吸をしているのを先天性喘鳴といいます。哺乳が少ない場合には気おつけますが、一切を過ぎるとだいぶ軽快します。かぜのたびにゼイゼイするのは、哺乳では気管支が細いためですが、アレルギーの家族歴がある場合には、ぜんそくの場合があります。治療法はさまざまで、継続的な診察が必要になってきます。また、タバコの煙は有害です。ぜんそくを発症させないためにも家庭内喫煙はしないようにしましょう。
○けいれん
乳幼児期は最もけいれん発作が多い時期です。熱性けいれんが最も多く、原因はさまざまです。一瞬意識がないようにみえるだけの発作もあれば、全身をかたくする発作もあります。けいれんだと思ったら、あわてないで寝かせて、顔を横に向けてください。多くのけいれんは二分以内でおさまりますが、ときに二十分以上のことがあります。五分以上続くようなら、おさまっても、脳炎などの病気のことがありますので病院に行ったほうがよいでしょう。
○意識障害
突然子供の意識がなくなったら、まず周囲の人を大声で呼びます。子おもでは呼吸から止まることが多いので、まず呼吸をしているか確認します。呼吸をしていないように見えたら、口と鼻を大人の口でおおって人工呼吸をします。首に手を当てて、脈拍を確認します。その間に、他の人は救急車に連絡します。救急車がくるまで、人工呼吸と心臓マッサージを続けます。呼吸をしていれば、その必要はなく、よく観察するようにします。