◎新生児のおもな病気
新生児とは、母親の胎内から外の生活への適応の過程にある生後28日未満の乳児と定義されています。
胎児が母親のお腹にいる期間を母親の最終月経から数えた週数(在胎週数)で表しますが、37週以上42週未満で生まれた子供を正期産児、42週以上で生まれた子供を過期産児、37週未満で生まれた子供を早産児と分類しています。
また、生まれたときの体重が2500グラム未満の子供は低出生体重児と分類されます。早産児や低出生体重児のように、母体外の生活をするうえで、未熟徴候のある子供を未熟児と称し、通常の成熟児と対比しています。
○低出生体重児
生まれたときの体重が、2500グラム未満の子供を低出生体重児と分類しています。このうちの出生体重が1500グラム未満の子供を極低出生体重児といい、さらにそのうちの1000グラム未満の子供を、超低出生体重児と呼んでいます。
原因
予定日より早くお産が始まってしまったこと(早産)と、胎児の子宮内での発育が遅れることに大別されます。早産の原因は、妊娠の異常(妊娠中毒症、胎盤異常、感染症)が最も多く、妊娠中の生活(過労、不摂生)や母親の年齢(若年者または高年)も影響します。
子宮内胎児発育遅滞の原因としては、妊娠中毒症、多胎(双子やみつごなど)、母親の喫煙、子供の異常(子宮内感染、奇形)などがあります。
症状
低栄養状態でも脳の発育は保たれることが多いので、頭は相対的に大きく見え、体や手足はやせています。皮膚は薄く、しわが少なく、赤みが強く、うぶげが多いのに対して頭髪やまゆ毛はすくないのが特徴です。泣き声は弱く、筋肉の緊張も弱いので、手足をだらんとさせています。
治療
体温を保持する能力が低いので、保育器に収容し、保温をします。体重が2000グラム程度になれば保育器からでることができます。
呼吸をコントロールする脳の部分(呼吸中枢)が未熟なために、呼吸を止めてしまうことがあります。(無呼吸発作)。軽症であれば、酸素の吸入や呼吸中枢を刺激する薬が使われますが、重症では人工呼吸で呼吸管理がおこなわれます。
お乳を吸う力が弱いので、口からいの中にチューブを入れ、そこからお乳を流し込みます。胃は小さく食道への逆流がおきやすく、腸の動きも悪いので、少量から開始し、少しずつふやしていきます。お乳の量が少ないときは、ブドウ糖液や食塩水を点滴静注します。
体重が2000グラム程度になれば、自分で飲めるようになります。感染に対する抵抗力が弱いため、未熟児室では厳重な注意が払われ、入室時の手洗いやガウン着用などがおこなわれます。
退院後も、定期的に発育および発育チェックすることが必要です、発育は一年以内に標準に追いつくこともありますが、学童期を通じて小柄なことも多いようです。発達は、月齢にくらべ、早く生まれただけ遅れが見られるのは当然です。正期産で生まれたとして計算した修正月齢で評価します。
また、従来は歩行としゃべることができれば問題がないとされましたが、さらなる高次機能の障害が問題となる場合があり、より長期のフォローアップが必要と考えられています。
