◎こころ、神経の病気 つづき
○てんかん
熱がなくて、けいれんや意識消失するなどの発作を繰り返す病気をてんかんといいます。体の一部のけいれんだけで、意識が正常な単純部分発作、部分発作で意識がはっきりしなくなる複雑部分発作、全身の発作症状を起こす全般発作などがあり、部分発作から全般発作へ広がることもあります。
発作にかたちとして、全身の筋肉が硬くなりその後ガタガタ震える発作(全般強直間代けいれん、大発作)、意識消失してはたらきがとまる発作(欠神発作、小発作)、感覚発作など、いろいろな発作があります。多くは脳波検査で発作波が検出されます。新生児から学童まで、どの年齢でもおこりますが、てんかんの種類によっては特定の年齢にのみ起こります。
原因
頭部外傷、脳炎や髄膜炎のあと、脳性まひに伴うものなど脳の傷によるもの、低カルシウムや低血糖などの代謝異常に寄るものなどもあります。てんかんの一部には遺伝性があります。てんかんを起こす遺伝子異常もみつかっています。
種類
発作の症状、発症した年齢や脳波所見から分類します。大きく、脳全体に同時に発作が始まる全般てんかんと、脳の一部の発作症状から始まる局在関連てんかんに分類します。それぞれを機能的なものである特発性、脳の器質的な病気がある症候性、器質的な病気があると推定されるが確認されない潜因性にわけます。