◎水頭症
頭の中には脳を保護するため髄液が作られて流れていますが、その髄液の流れが悪くなり頭に水がたまる病気をいいます。
原因
生まれつき流れが悪い場合と、生後に髄膜炎や頭蓋内出血をおこしてなる場合があります。
症状・治療
赤ちゃんでは頭が大きくなってきます。嘔吐やけいれん、目が下がるなどの症状があらわれます。進行すると脳が圧迫され、知能障害、脳性まひやてんかんを起こしてくるので、手術が必要です。脳室という髄液がたまっている場所からお腹の中へ髄液を流す管を入れます。
◎小頭症
頭が小さく、大泉門が触ってわからない状態をいいます。多くは脳の発達が悪くなる病気によりおこります。
◎狭頭症
赤ちゃんの時には頭の骨がくっついていない場所があり、そこが伸びていって頭が大きくなっていきます。その場所が生まれつきくっついていて頭の骨が広がらない子供がいます。これが狭頭症です。脳の成長が抑えられ、知能障害を起こしてくることもあるので、頭の骨を切り離す手術がおこなわれます。
◎二分脊椎
腰の部位などで、背骨の後ろ側が離れ背中から脊髄や髄膜が突出することがあります。脊髄や、脊髄から出る神経が障害され、両足のまひや排泄の障害を起こすことがあります。
手術で髄膜、背中の皮膚を縫い合わせます。排尿や排便の管理が必要です。水頭症を合併することもあるので、検査が必要になってきます。