◎呼吸器の病気
呼吸器の病気で大切な症状に、呼吸困難、喘鳴(ぜんめい)、チアノーゼがあります。呼吸困難は本来、呼吸が苦しいという患者の訴えですが、乳幼児では自ら訴えることはできないので、呼吸困難時に出現する異常な呼吸状態から判断されます。次に上げる症状の有無や程度を判断して、病気の重症度を見極めます。また、このような症状があれば、至急医療機関を受診することが必要です。
1・呼吸パターンの異常・・・呼吸が深くなったり、速くなったりする。
2・陥没呼吸・・・肋骨の間や下、胸の中央の胸骨の上下の皮膚が、呼吸をするときにへこむ状態。
3・鼻翼呼吸・・・呼吸するときに、鼻の孔がふくらむ状態。
4・起坐呼吸・・・横になると苦しいので、上体を起こして呼吸する。
5・頭部前屈呼吸・・・乳児を抱いていると、乳児が息を吸うときにその頭が前にかたむく現象。
6・喘鳴・・・狭くなった通り道を空気が通過するときに、ゼーゼーと音がする状態。
7・チアノーゼ・・・くちびるや爪の色が紫の状態で、酸素が十分体内に取り込めないためにおこる。
◎急性咽頭炎
ウイルスや最近がのどに感染し、発熱やのどの痛みがあります。80パーセントはウイルス感染です。細菌感染で最も多いのは溶連菌感染です。
細菌感染に対しては、抗生物質を飲ませます。4〜5日で治ります。