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事故や災害にあったとき(感電,落雷)


◎感電したとき
 
○救助者はまず電源を切ること

 感電のとき、電流が流れたままだと救助者も感電してしまいます。このため、感電したと思われる負傷者がいたら、まず電源を切ることが最優先です。電気製品のスイッチを切ったり、コンセントを抜いたり、ブレーカーを切ったりしましょう。
 電源を切ることができず、負傷者が電線を握って離せないことがあります。乾いたゴム手袋や皮手袋をはめ、さらにゴム製靴をはき、電気を通さない木や竹の棒で負傷者から電線を引き離します。

○負傷者の手当て
 
 電源を切って、負傷者を電線や電気製品から離し(救助者も感電しないように)、また、適切な場所などに移して安全を確保したら、意識、呼吸、脈をチェックします。
 感電による即死の原因は、ほとんどが電流により神経や心臓の働きが傷害され、呼吸停止や心臓停止におちいってしまうことです。したがって、感電の負傷者が意識がなかったリ、呼吸停止、心停止におちいっていいれば、ただちに心肺蘇生術を開始してください。

◎雷が落ちたとき

 雷は強大な電気エネルギーを有しているので、落雷では約10%が死亡し、その大部分は即死です。
 したがって、落雷に遭わないようにするとことが一番大切です。

○落雷に遭わないために
 
 ゴロゴロと雷が鳴り始めたら、まだ雷鳴が遠いからといって油断せず、広いとこと(ゴルフ場、田畑、運動場など)から屋内に引き上げてください。移動するときは、背を低くし、金属製品、カーボン樹脂製釣竿、ゴルフクラブ、かさ、などは身につけないようにします。
 また、高い木、電柱、送電塔には落雷しやすいので近づかないようにしましょう。

○雷に打たれたときの手当て

 どんなに軽傷に見えても、落雷に遭った人に対する処置は、感電のときと同じです。すぐに救急車を呼び、次に意識、呼吸、脈拍をチェックしましょう。そして、呼吸停止におちいっていれば、ただちに心肺蘇生術法を開始します。

2011年5月30日

薬物、毒物中毒の手当て


 世の中には、無数といってよいほど色々な薬物や毒物があふれています。これらの薬物、毒物が体内に入り体に悪い作用を及ぼすことを中毒といいます。
 急性中毒患者の発生頻度について正確な統計はありませんが、厚生労働省がまとめている人口動態統計による中毒死者数は年間で約5000人で、交通事故による死者の約半分に相当します。また、推定中毒患者数は年間約100万人、医療機関を受診する患者数は推定50万人です。
。つまり、詳細な事情聴取が大切で
◎中毒の見分けかた

 中毒診断の第一歩は中毒を疑うことです。薬剤の空き袋、空き瓶の存在、意識レベル、吐物、排泄物の性状、口臭、粘膜や皮膚の色などを注して観察します。特に次のようなケースでは、中毒の可能性を念頭に対処することが必要です。
1原因不明の意識障害
2激しい嘔吐や下痢
3通常では説明がつかない症状
4自殺企画や自損傷
5精神科疾患を有するとき

 しかも、初期は軽症か無症状のこともあります。のうやく中毒の一部、医薬品中毒の一部、毒キノコ中毒などでは、特に初期症状は一見無症状や軽症に見えるために、見逃してしまったり、安易に対処してしまうことがあります。

◎119番通報時に伝える情報、持参品

 なにを、どのくらい、どうやって摂取したかを簡潔につたえましょう。そして、症状を詳しく説明してください。また、薬のパッケージや袋、飲んでいたビン、吸入していた袋、などを持参します。

◎手当て

 意識障害が高度のときは、嘔吐による窒息や誤嚥性肺炎を起こします。安易に吐かせたり飲ませたりしてはいけません。まずは横に寝かせて回復体位にします。そして救急車の到着を待ちましょう。
 もし、薬剤のラベルに、吐かせる、あるいは牛乳を飲ませるようになどの指示がある場合は、その指示に従います。吐かせる方法は、まず少量のぬるま湯を飲ませて吐きやすくし、小児だったらお腹を抱えて持ち上げ、
下向きで頭を低くするような姿勢をとり、のどの奥を指で押すようにします。大人では、似たような姿勢をとってもらって行います。
 しかし、腐食性毒物(硫酸、塩酸、硝酸、水酸化ナトリウムなど)、石油製品(ガソリン、灯油、軽油)は、安易に吐かせると合併症を引き起こす危険性があります。吐かせずに救急車を待ちましょう。

2011年5月29日

アルコール中毒の手当て


◎血中アルコール濃度と臨床症状

 酒を飲むと、アルコールは胃や小腸から吸収され、血中に入ります。そして血中アルコール濃度と臨床症状との間には、濃度依存性の関係を認めます。
 エタノールの致死量は血中濃度にして400〜500mg/dlといわれています。そしていわゆる一気飲みなどによる急性アルコール中毒での死亡例は、エタノール血中濃度が400mg/dlをこえているとされています。

◎致死量以上の血中アルコール濃度

 致死量以上の血中アルコール濃度になると、中枢性の呼吸抑制(呼吸中枢がアルコールにより抑制され、呼吸困難となる)と低体温による不整脈が出現します。アルコールには麻酔作用があるため、呼吸をコントロールしている呼吸中枢が抑制されて呼吸が低下し、ついには呼吸停止となり、死に至るわけです。
 またアルコール摂取時には末梢血管が拡張します。そのため体熱が放散されてからだが冷却状態となり、低体温(体温が34度以下)におちいります。低体温では不整脈が発生し、心臓が停止し死に至ることがあります。

◎死亡事故を防ぐ対処法

 致死量の血中アルコール濃度が検出されても、呼吸抑制と低体温に注意しつつ治療した結果、全員回復し死亡例はないという研究報告があります。つまり一気飲みなどで急速にアルコールを摂取し、泥酔、こん睡状態におちいっても、適切に処置されれば、死亡には至らないということです。

2011年5月28日

ガス中毒の手当て


 ガス中毒で最も多いのは、燃料の不完全燃焼や自動車の排気ガス吸入などによる一酸化炭素中毒で、住宅火災時に発生する青酸ガス、塩素系ガスによる中毒もあります。

◎一酸化炭素中毒のメカニズム

 一酸化炭素中毒は、家屋火災、ガス器具の不完全燃焼、自動車排気ガス吸入、炭鉱内、トンネル内爆発事故などで発生し、時として集団発生します。
 一酸化炭素と赤血球のヘモグロビンとの親和性は、酸素とヘモグロビンとの親和性の約250倍です。しかし、一酸化炭素ヘモグロビンは酸素運搬機能を持たないため、細胞、組織および器官は酸素欠乏の状況となり、最後は死滅してしまいます。
 一酸化炭素中毒の症状は、血中一酸化炭素、ヘモグロビン濃度と関係しています。

◎手当て

 室内でガス中毒者を見つけたら、救助者はまず窓を開け、新鮮な空気をいれ、換気をしましょう。
 そしてガスの元栓を切り火の気がないことを確認し、患者を現場から安全な場所へ移動させ、新鮮な空気を吸わせます。次に意識状態を確認します。意識状態が悪い場合は、ただちに回復体位としましょう。
 一酸化炭素中毒は、後になって脳や脊髄を傷害することがあります。意識が改善したあとも、診察を受けることが必要です。

2011年5月27日

急病の手当て(強い腹痛のとき)


◎強い腹痛の原因

 腹痛は日常よく見られる症状で、その原因はさまざまです。精神的緊張だけでも強い腹痛を起こすことがあり、さらには狭心症、心筋梗塞、肺炎でも腹痛を訴える人もいます。腹痛を迅速、正確に診断することは、大変難しい症状の一つといえるでしょう。

◎強い腹痛のときの手当て

 急に強い腹痛を訴える人を見たときは、まず膝屈曲位にして腹壁の緊張を軽くします。この姿勢にしただけでも、腹痛が治まってくる場合があります。また、飲み物や食べ物を与えてはいけません。

○腹痛の人に聞いておくこと

1腹痛の場所。また、いつから痛いのか。
2腹痛の引きがね(誘因)はあるか(たとえば、暴飲暴食→急性胃炎、脂っこい食事のあと→胆石発作、飲酒後→急性膵炎が考えられます。)
3排便、排ガスはあるか。血便はあるか。
4嘔吐、吐血はあったか。
5生活状況について(精神的ストレスが多かったか。)
6発熱はあったか。(体温を測っておきましょう)

 これらは、診察する際に大変参考になります。腹部大動脈瘤破裂や急性膵炎では、突然死する場合があります。

2011年5月23日

急病の手当て(吐血・喀血のとき)


◎吐血と喀血

 吐血とは、食道、胃、および十二指腸から出血した血液を吐き出すことです。大量の吐血は出血性ショックになり死亡することがあります。また、吐血した血液が気道に入って窒息したり、誤嚥性肺炎を起こしたりすることもあります。
 喀血とは、気管、気管支、肺から出血した血液を喀出することです。喀血では、吐血のように出血性ショックになるほどの大量出血はほとんどありませんが、血液が気管や気管支をふさいで窒息したり、重症の肺炎を起こすことが多く、やはり生命にかかわる症状です。

◎吐血のときの手当て

 吐き気があるときは、洗面器などに吐かせます。吐血の場合は、大量出血により血圧が下がっていることが多く、無理に立たせておくと、めまいを訴えたりして倒れてしまうことがよくあります。
 吐かせるときは、血液が気道に入ったりして窒息や誤嚥性肺炎を起こさないよう、ネクタイやシャツのボタンははずし、回復体位をとらせて吐かせ、吐いた後も十分に注意して見守ってあげることが大切です。

◎喀血のときの手当て

 喀血では、血液が気管や気管支をふさいで窒息したり、重症の肺炎を起こすことが多いため、すぐに救急車を呼ぶことが大切です。
 救急車がくるまでの間、呼吸をらくにするために、衣類は緩め、横向きに寝かせ、回復体位にします。そして、口のなかにたまった血液は、すぐに吐き出させてください。喀血のときも、水を飲ませたりすることは厳禁です。

2011年5月22日

急病の手当て(嘔吐のとき)


◎嘔吐の起きる場合

 吐く(嘔吐)は、脳(中枢)から胃腸(消化管)にいたる経路に異常があったときに起きる症状です。多くの場合、吐き気(悪心)に引き続き嘔吐が起きてきます。その原因は多岐にわたります。
 嘔吐が続くと脱水症状におちいり、急激に腎臓の機能が悪化したり(急性腎不全)、血圧が下がり意識障害が起きてきます。また、吐いたものをのどや気管・気管支につまらせて窒息したり、誤嚥性肺炎を起こして死亡することもしばしばです。

◎嘔吐の手当て

 嘔吐したときは、まず吐きたいだけ吐かせます。その際、仰向けだと、嘔吐物で窒息や誤嚥性肺炎の危険性があります。横向けに寝かせて回復体位にして吐かせるようにします。そして、吐物の色やにおい、血液が混じっていないかなどを観察します。
 嘔吐を起こす病気は数多くあり、中には命にかかわる重篤な病気もあります。嘔吐だけでなく、他にも症状をともなっていたり、嘔吐が何回も続くときはただちに救急車を呼びましょう。

◎食中毒のときの手当て

 食中毒のときも頻回の嘔吐がみられます。まず、胃の中に残っている毒物を出すために吐きたいだけ吐かせますが、無理をして吐かせる必要はありません。意識がはっきりしない場合は、吐物による窒息や誤嚥性肺炎を起こしますので、横向けに寝かせて回復体位にして吐かせるようにします。この際、吐き気止めや胃腸薬は症状を悪化させる可能性があるため、飲ませないようにして、すぐに救急車を呼びましょう。
 救急車がくるまで、家族や職場同僚、友人に同様な症状の人がいないかどうか、今日食べた食材や調理方法・保存方法、嘔吐以外の症状、最近の海外渡航の有無についてまとめておきます。
 食中毒は予防が大切です。ありとあらゆる食材が食中毒の原因となるため、清潔な調理や新鮮な食材を使用すること、および加熱処理を十分に行うことです。さらに野草やきのこによる食中毒は、季節により発生しますので、食べられる品種と有毒な品種を間違えないように、最新の中が必要です。

2011年5月21日

急病の手当て(強い頭痛・強い胸痛のとき)


◎強い頭痛

 頭痛は日常的によく見られる症状です。神経的緊張や過労、ストレスが引きがねとなる筋緊張性頭痛は命にかかわることはありません。また、片頭痛や群発頭痛も激しい頭痛がありますが、命にかかわることはほとんどありません。
 しかし、命にかかわる頭痛と、そうでないものとは一般には区別できません。強い頭痛を訴えている人を見たら、まず医師の診断を受けましょう。さらに、意識障害をともなっている場合は、命にかかわる頭痛であることが多くなります。

◎強い胸痛
 
 強い胸痛を訴える人は、狭心症、心筋梗塞、解離性大動脈瘤など心肺停止の原因になり、重篤な場合が多くなります。
 一般に命にかかわるような重症の病気・怪我による胸痛では、意識障害、顔面蒼白、冷や汗、血圧低下をともなうことが多く、分単位で病状が急激に悪化することがよくあります。

◎手当て

 強い頭痛では意識障害、めまい、吐き気・嘔吐、まひをともなうことが多いので、回復体位とし、気道閉塞にすぐ対応できるようにしておきます。
 強い胸痛では、衣類を緩め楽な姿勢にしたり、横にして両足を少し高くして寝かせます。逆に心不全のときは、胸痛に呼吸困難をともなっているので、上体を起こしたまま(起座呼吸)にしておきます。

2011年5月19日

急病の手当て(ひきつけ・けいれんのとき)


けいれんとは、急激に筋肉の収縮が起きることで、ひきつけとほぼ同じ意味と考えてよいでしょう。

◎けいれんの原因

 けいれんは、生まれたばかりの赤ちゃんから高齢者に至るまで、すべての年代層に起き得る症状ですが、けいれんの原因疾患は年代により特徴が見られます。

○小児のけいれん

 小児のけいれんで考えられる病気は、熱性けいれん、てんかん、先天性代謝異常、脳炎、髄膜炎、脳腫瘍、頭部外傷などです。
 このなかで最も多いのが熱性けいれんです。生後六ヶ月〜三歳の乳幼児が38度以上の高熱時に突然全身のけれん発作を起こします。しかし、けいれんは五分以内におさまることが多く、救急車を呼んで病院に着いたときには、すでにけいれんは止まっていることが大部分です。熱性けいれんは、おさまった後は脳や神経の異常を全く残しません。また、熱性けいれんを起こす乳幼児の約三分の二は、けいれん発作を一回しか経験しません。

○少年〜青年のけいれん

 少年〜青年のけいれんでは、てんかん、脳炎、髄膜炎、脳腫瘍、頭部外傷、ヒステリーが考えられます。

○壮老年

 壮老年では、脳血管障害(脳出血、くも膜下出血、脳梗塞)、てんかん、頭部外傷、脳炎、髄膜炎、脳腫瘍、低血糖、薬物中毒、ヒステリーなのです。

◎観察と手当て

 けいれん・ひきつりをみたときは、まずあわてず患者さんのようすを観察しましょう。意識の状態、呼吸の状態(呼吸をしていなければただちに人工呼吸)、熱があるかどうか、体の一部分か全体的なけいれんか、持続時間はどのくらいかです。そして、床に寝かせ、ボタンやベルトをはずし服を緩め、嘔吐に対応するために横向けにします。

○気をつけること
 
 けいれん・ひきつけを起こしたとき、以前は舌を噛み切らないようにと、口の中に布なおどを入れることがありました。しかし、舌をかんで大量出血することはほとんどなく、口の中に物を入れることで口の中をけがしたり、呼吸を妨げたり(気道閉塞)するので、口の中に物を入れるのは避けましょう。

2011年5月18日

急病の手当て(発熱のとき)


 発熱は、38度未満の微熱と、38度を超える高熱とに区別されます。微熱だからといって安心はできません。
 発熱の原因の多くは感染症(細菌やウイルスなどの微生物による病気)ですが、膠原病、悪性腫瘍、熱射病、薬の副作用、脳出血などでも高熱が見られるときがあります。

○子供の発熱

 子供の発熱の多くは感染症で、しかもカゼ症候群(感冒)、咽頭炎、気管支炎、肺炎などの呼吸器感染症が大多数です。しかし、虫垂炎、中耳炎、白血病による発熱もあります。

○大人の発熱

 大人も子供と同様に呼吸器感染症が多く、そのほかに腎盂腎炎、胆のう炎、虫垂炎、膠原病、悪性腫瘍、薬剤の副作用による発熱もみられます。

○海外からの帰国者が発熱したとき

 海外、特に東南アジアやアフリカから帰国して発熱した場合は、マラリア、チフス、デング熱、急性A型肝炎のこともあります。感染症の専門家がいる病院を受診しましょう。

◎発熱の手当て

 発熱以外の症状がなく、元気で機嫌もよく、いつもどおりの食事ができている場合は、様子を見ながら手当てをします。
 悪寒や古江があるときは、全身の保温に注意し、温かい飲み物を与えるようにします。高熱のときは、全身の保温に注意し、氷のうや水枕で頭部を冷やし、汗でぬれた下着はこまめに取り替えるようにします。

○ただちに病院を受診すべき発熱

 発熱以外にさまざまな症状をともなっているときは要注意です。意識障害や頭痛、けいれんをともなうときは、脳炎、髄膜炎、脳出血を疑います。
 嘔吐や腹痛をともなうときは、胆のう炎、胆管炎、肝膿瘍を疑い、発熱に排尿時痛やわき腹のこう打痛をともなうようであれば、尿路感染症、特に腎盂腎炎が考えられます。
 このように発熱以外に強い症状があり、元気がなくなってきたり食欲がなくなったりするときには、注意しましょう。
 また、熱があるからといって安易に解熱剤に頼らないことが重要です。

2011年5月16日

急病の手当て(呼吸困難のとき)


呼吸困難とは、室内でふつうの空気を吸っていて苦しさを覚える症状です。

○呼吸困難をおこす病気・けが
 呼吸困難が強くなると、肩で息をし、唇や指先が紫色になるチアノーゼという症状が見られます。こういう場合は救急車を呼んで、酸素吸入を受けながら医療機関へ搬送してもらいましょう。

○重症の呼吸困難を起こす病気
1気管支喘息
 気管支喘息は、季節の変わり目などに発作を起こすと、ゼーゼーといって呼吸困難を訴えます。喘息の発作が重症のときは、会話が困難で、冷や汗をかき、下着がぬれています。
 このような症状があるときは重症の喘息発作ですから、ただちに救急車を呼びます。ごく短時間のうちに呼吸停止となり、死亡することがあります。
2肺塞栓
 長い時間寝たきり状態だったり、長時間同じ姿勢をとっていると、足の深部の静脈に血のかたまり(血栓)ができやすくなります。この血栓が血流に乗り、肺にまで達して肺静脈を閉塞するのが肺塞栓です。
 例えば、手術のために長い寝たきりだったり。国際線の飛行機や長距離バスに乗っていたり、2004年の新潟県中越地震のさい、狭い車内で夜を過ごしたりした後、歩きはじめた最初のころに突然、呼吸困難、胸痛、せき、血たんがみられます。肺塞栓症も、急死する可能性の高い病気です。
3心不全
 以前に心筋梗塞などをわずらったことがあり、そのため心臓の機能が低下している状態を心不全といいます。心不全には、慢性的にじわじわと症状が出てくる慢性心不全と、比較的短時間に呼吸困難やピンク色の泡のようなたんをだす急性心不全とがあります。
 心不全の人は、息苦しいため、横になれず、座ったままの姿勢を保とうとします(起座呼吸)。起座呼吸がみられる心不全は、急激に症状が悪化することが多く、ただちに治療が必要です。

2011年5月14日

急病の手当て


○急病人への心構え
 誰でも目の前で、急に人が倒れたり、突然血を吐いたりするのを見れば驚きますし、あわてます。しかし、急ぐ必要はあっても、あわててはいけません。
 まずは冷静沈着に状況を確認し、気道の確保をはじめとする心肺蘇生術などの適切な処置を行いましょう。
 同様に、早合点をしたり、うろたえて怒鳴ったりするのもいけません。このような行為は混乱を招くだけでなく、いたずらに周囲の人たちの判断を邪魔したり、救援活動を遅らせることにつながる恐れがあるからです。
 また、急病人を見ても面倒なことにかかわりたくないとばかりに、何もせず、ただ野次馬とかしている人がいるようです。
 この次はあなたが倒れるかもしれません。急病人を見たときは、私たち一人ひとりが勇気を出して救護に当たる社会にしたいものです。

○急病の手当て
 応急手当が必要となる病気、怪我はたくさんあります。原因が何であれ、心肺停止の状態におちいっている傷病人へは、すばやく心肺蘇生法を開始しなければなりません。

○意識障害とは
 意識障害とは意識レベルが低下している状態です。意識レベルを評価する方法としてJCSがあります。これは簡単に言えば、刺激しなくても目を開けていれば一ケタ、刺激すれば目を開けるのが二ケタ、刺激しても目を開けないのが三ケタと表現します。
 JCSが二ケタはすぐに医療機関へ連れて行きましょう。また、JCSが三ケタは大変重篤な状態です。大至急、救急病院へ運んでもらいましょう。

2011年5月12日

熱中症の手当て


熱中症には日射病、熱けいれん、熱射病がありますが、このうち衣の位置が危険にさらされるのは熱射病です。

○日射病
 炎天下、長時間戸外で運動したり、作業をしていると体温が上がります。上がった体温を下げようとして、著しい発汗と皮膚の血管拡張が生じます。このとき、脱水と、体内を循環している血流が低下し、脳貧血状態になったのが日射病です。
 日射病では、意識障害はなく、大量の発汗があり、体温は38度以下です。めまいや吐き気を訴えるときもありますが、程度は強くありません。
 手当てとしては、風通しのよい涼しいところへ移し、服を緩めて冷たいのみのもを飲ませてあげましょう。

○熱射病
 熱射病は熱中症の最重症のタイプで、体温のコントロールが利かず、体内の細胞や組織が厚恩による障害を受けている状態です。熱射病を放置すると、体内のさまざまな臓器が機能不全におちいります。死亡したり、高度の意識障害を残したりする大変危険な病態です。
 症状は、意識障害が高度で、体温は40度以上です。皮膚は全体的に赤っぽくなり、発汗はみとめません。
 手当ては、冷水や氷で全身を冷やします。うちわや扇風機で風を送ると効果的です。それからただちに救急車を呼びましょう。


○熱けいれん
 空調のないしつないでの作業や溶鉱炉のそばなど、高温の環境下で作業すると大量の発汗が起こりますが、このとき汗として水分のほか塩分も失われています。ところが、水分のみ補給し塩分を補給しないでいると、塩分が欠乏した脱水となり、全身の筋肉がけいれんを起こし手しまいます。これが熱けいれんです。
 症状は、意識ははっきりしており、皮膚は蒼白で発汗があり、体温は38度以下です。全身の筋肉がこむら返りを起こしたようにけいれんし、大変痛みます。めまいや吐き気、腹痛を伴うときもありますが、程度は強くありません。
 手当ては、風通しのよい涼しいところへ移動し、服を緩めて塩分をを含んだ冷たい飲み物を飲ませます。熱けいれんで死亡することはありませんが、強い筋肉痛があることや、腎臓の機能が悪化することもあります。

2011年5月11日

凍傷の手当て


 体の一部分が寒冷により極端に冷やされ、皮膚・皮下組織、さらには筋肉や骨までもが傷害されるのが凍傷です。発生しやすいのは手足で、手よりは足のほうにおおいです。通常、マイナス七度以下の冷気に三時間以上さらされると、凍傷が発生します。また、気温のほかに湿度が関係し、湿度が高いと凍傷にかかりやすくなるといわれています。

○凍傷の重症度
 皮膚表面のみの凍傷(表在性凍傷)は俗に「しもやけ」といわれ、皮膚が赤くなりかゆみや痛みが感じられます。これが、皮下組織や筋肉、骨までもが傷害されると深在性凍傷となり、外科手術が必要となります。

○簡単な手当て
 凍傷の部分を40〜42度のぬるま湯にひたして、凍傷部分を急速に加温・解凍させます。このとき、激しい痛みが感じられることがあります。

○保温のしかた
 凍傷にかかったり、体全体が寒冷にさらされ体温が極度に低下し生命の危険がせまっている偶発性低体温症では、体を温め、体温を急速に復温する急速復温が必要です。電気毛布、赤外線ヒーター、温浴、ウォームマットなどで体を温めます。
 また、それ以外の傷病者でも、冷たい床などに寝かせたままにしておくと、体温が下がり病状悪化を招くことがあります。速やかに毛布などでくるみ、体温が下がらないように保温することが必要です。
 保温は季節に関係なく実施します。また、衣類がぬれているときは脱がせてから保温します。

2011年5月 9日

やけどの手当て つづき


◎やけどの処置
○水で冷やす
 水道水を流しっぱなしにして、やけどの部分を冷やします。衣類をつけている部分は、衣類ごとよく冷やしてください。この処置は、やけどの進行を防ぎ、痛みをやわらげるのに有効です。痛みが軽くなり熱感がなくなるまでの20〜30分間は、とにかく水で冷やしましょう。
 化学薬品をかぶった場合は、皮膚についている薬品をよく洗い流すことが必要です。この場合も、流しっぱなしの水道水で30分間はよく洗い冷やしましょう。

○布でくるむ
 清潔な布でやけどをした箇所をくるみ、病院などへ連れて行きましょう。この場合、油や軟膏などを塗ると、病院での処置が非常にやりにくくなりま、また感染症の誘因となりますので注意しましょう。

○衣類に火がついたとき
 衣類に火がついたとき、気が動転してあわてて走り回るのは危険です。火が消えないばかりか、燃え広がって、やけどがひどくなります。あわてずに、ゆっくり地面を転がるか、または毛布などでくるんで、水をかけたりして火を消します。
 このようなときは、やけどが広がっていたり、深いことが多いものです。

○化学薬品によるやけどのとき
 薬品が衣類にしみ込んでじわじわとやけどが進行します。衣類をすばやく脱がせたリ、切ったりして取り除きます。皮膚についている薬品をよく洗い流すことが大切です。流しっぱなしの水道水で30分間はよく洗い冷やしましょう。

○やけどの予防
 やけどは事故ですから、ちょっとした注意で防げます。熱湯や熱い味噌汁を乳幼児の近くに置かない、麻痺のある高齢者を一人で入浴させない、化学薬品の保管を厳重にする、などに心がけましょう。

2011年5月 8日

やけどの手当て


やけどは、体をおおい臓器を保護している皮膚が熱や化学品により障害されたものです。やけどの重症度を決定するのが、やけどの深さと広さです。
○やけどの深さ
1度のやけど
 いわゆる「日焼け」と同じで、皮膚の表皮のみのやけどです。皮膚は赤くなりヒリヒリします。
 1度のやけどは、何も処置をしなくても数日で治ります。
2度のやけど
 皮膚のやや深い層である真皮までやけどが及んだ状態です。水ぶくれ(水疱)ができ、ひふはあかくただれ、痛みも強く感じられます。
 医療機関での治療が必要となることが多いやけどであり、治るのに一週間〜一ヶ月ほどかかります。
3度のやけど
 皮膚の下にある皮下組織まで傷害されたやけどです。皮膚は黒く焦げてしまったり、白く光沢を持っているように見えます。
 3度のやけどは自然に皮膚の「再生」はしないので、自分のほかの部分の皮膚を植える植皮手術が必要となります。

○やけどの広さ
 やけどの広さは、身体の表面積の何%がやけどになっているのかで表します。大人の場合、「九の法則」を用います。これは、頭部・上肢は九%として、胴体前面・胴体後面・下肢をそれぞれ十八%として計算します。また簡易法として、手のひらの面積を体表面積一%として計算する方法もあります。
 2度のやけどで体表面積の十%以上なら中等症、二十%以上なら重症、3度のやけどで三%以上なら、中等症、十%以上で重症と判断されます。いずれも、入院などの治療が必要です。また、乳幼児や子供では、やけどの面積が広くなくても、感染症を起こしやすくなります。

2011年5月 7日

動植物によるけが つづき


○ネズミにかまれたとき
 日本には、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミ、ハタネズミなどが生息しています。さらにリスや、ペットのハムスターを総称してげっ歯類といいます。げっ歯類は先の鋭くとがった一対の前歯をもち、これに咬まれると深い咬傷となり、細菌感染をおこし化膿します。
 ネズミ類に咬まれたときは、咬み傷を水道水などでよく洗い、消毒液で消毒し、清潔なガーゼでおおってから医療機関を受診します。ネズミ類は腎症候性出血熱、ツツガムシ病、レプトスピラ症の感染症を、海外ではペスト、ラッサ熱、エボラ出血熱などの恐ろしい感染症を媒介しています。
 さらに、ハツカネズミやハムスター、モルモットに何回か咬まれているうちに、これらの動物の体液や体毛のタンパク質に対する抗体ができ、かまれれアナフラキシーショックを起こし、死亡することもあります。

○ハチや魚のとげに刺されたとき
 ハチに刺された場合は、きれいに洗った毛抜きなどでハチの針を抜いて、刺されたところをよく消毒します。しかし、ハチ刺傷で最もこわいのはアナフィラキシーショックです。これは、ハチ毒に対する抗体ができて、その人が二回目以降同じ種類のハチに刺されると起こります。ハチに刺されてから数分以内に全身の皮膚が赤くなり、嘔吐や呼吸困難を訴え、意識がなくなり、血圧も低下します。死亡することもしばしばあり、具合がおかしくなったらただちに救急車を呼びましょう。
 魚のとげなどに刺されたときは、とげ抜きで抜き取り、消毒し清潔なガーゼを当てておきましょう。

○植物や化粧品にかぶれたとき
 皮膚にかぶれをおこす植物としては、ウルシ、ハゼ、ギンナンが有名ですが、キク、セロリ、イチジク、アロエでかぶれる人もいます。また化粧品や家庭用品(洗剤、装飾品、手袋、時計バンド)も、かぶれの原因となります。
 皮膚がかぶれると、赤く腫れ、強いかゆみをともないます。やけどのような水泡になることもあります。かぶれた場合は、水道水で十分に洗い、かゆみ止めの軟膏を薄く塗り、清潔なガーゼでおおっておきましょう。手指の細菌が、ただれた皮膚に感染し症状が悪化するので、かゆいからといってかきむしるのは禁物です。また、かぶれが三日以上しても治らなかったり、水疱やただれがひろがったり、かぶれた皮膚が黒ずんできたときはすみやかに皮膚科の受診を受けてください。

2011年5月 5日

動植物によるけが


○イヌ、ネコにかまれたとき
 イヌやネコには鋭い牙があり、かまれた場合は、傷口が化膿し膿が出たり高熱がでたりします。また、破傷風になる可能性もあります。
 狂犬病については、今の日本、英国、スカンジナビア半島諸国を除く全世界に広く分布しています。狂犬病ウイルスはイヌ、ネコ、キツネ、アライグマ、スカンク、コウモリ、ジャッカルなどの野生動物に感染し、これらの感染動物から狂犬病が発病する場合があります。狂犬病は、いったん発病すると有効な治療法がなく、ほぼ100パーセント死亡する恐ろしい感染症です。対策は、輸入動物の検疫強化と、狂犬病発生地域へ旅行する場合は、現地で動物にかまれないよう十分注意することが大切です。

○蛇にかまれたとき
 日本国内の毒蛇は、マムシとヤマカカシ(本土のみ)、ハブ(鹿児島県トカラ列島の一部、奄美群島、沖縄県)の三種類です。
 マムシとハブは頭が三角で、かまれると激痛がして赤く腫れてきます。また、蛇の毒により平行な二個の傷がみられます。かまれたところに激痛があり、赤く腫れて牙痕をみとめるときには毒蛇の可能性が非常に高いと思われます。
 ヤマカカシは上顎の奥に毒牙があり、かまれた場合の牙痕は不明瞭で、症状も強くありません。しかし、かまれてから5〜10時間後に出血しやすい症状(咬傷部からの出血、歯ぐきからの出血、鼻出血、皮下出血)があり、最悪の場合は死亡例も報告されています。咬まれてから時間がたっても「おかしいな?」と思ったら、すみやかに医療機関を受診しましょう。
 蛇に咬まれたときは、あわてないことが大切です。あわてて動き回ったりすると手足の血流がよくなり、その分、短時間で全身に蛇毒もまわってしまいます。蛇に咬まれたら、落ち着いて咬まれたところより体側をタオルなどで軽くしばり、咬まれた場所は氷水などで冷やします。

2011年5月 4日

スポーツにともなう怪我 つづき


○脱臼
 関節がはずれたのが脱臼です。関節が痛い、よいほうの関節と比較して変形している、動かせない、動かすとガクンとバネのように動く、などが診られます。バネのような動きは正常の位置に戻そうとしても戻すことができないからです。また脱臼と骨折が同時に起こっていることがあります。
 できるかぎり早くもとに戻すのが大切で、長くても八時間以内です。放置すると整復が難しくなります。また整復できたとしても、関節表面の軟骨が徐々に変化し、将来、関節の痛みの原因となります。整復した後の固定期間も重要で、一定の期間固定しないと習慣性脱臼となります。

○つき指
 ボールなどが指に当たり、通常より指が反ったり曲がったりし、指関節が捻挫した状態です。強い衝撃では捻挫だけでなく骨の一部がはがれるはく離骨折や脱臼を起こします。つき指は絶対に指をひっぱらないことです。応急処置はRICEで行います。包帯を巻き、その上から冷やします。

2011年5月 2日

スポーツにともなう怪我 つづき


○アキレス腱断裂
 スポーツ中に足を踏み込み、足首にパチッと音がしたり、殴られたような感じの痛みがある場合、アキレス腱が切れていることがあります。完全断裂が大半ですが、歩行できても切れていないとはいえません。アキレス腱に触ると、凹みがあります。足首を伸ばすように固定し、絶対に足をつかないようにして、治療を受けるようにしましょう。

○捻挫
 関節の靭帯が伸びたり、一部切れた状態です。膝では靭帯損傷といいます。つき指も指関節の捻挫の一種です。捻挫が長く続くときは、骨折の事も考えられます。
1・足首の捻挫
 RICEで応急処置をします。厚手の弾性包帯を内から外へと少し圧迫気味に巻き、氷水の中に入れる方法もあります。
2・膝の靭帯損傷
 膝をひねった、タックルされた、ジャンプ着地などで靭帯の一部が切れることがあります。膝には四つの靭帯があり、横の動きを制御している内外の靭帯と前後の動きを制御している前後の十字靭帯です。完全断裂することが多いのが十字靭帯です。痛みで膝の動きが悪くなり数時間で関節内に血がたまり、腫れることがあります。はく離骨折や半月板損傷を起こしていることもあります。

2011年5月 1日


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